インディチャンプが快勝した東京新聞杯 馬場適性予想は推奨馬が馬券圏内独占も……
SPAIA編集部 三木俊幸

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また4歳世代から主役候補が誕生
2月3日に東京競馬場で行われた東京新聞杯(GⅢ・芝1600m)は、福永祐一騎手が騎乗した1番人気インディチャンプが勝利し、3連勝で重賞初制覇を果たした。レースについて、写真とともに振り返っていこう。

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レースは、スタートと同時にインディチャンプが出遅れ、場内はざわめきが起こった。ロジクライがハナをうかがおうという動きを見せたものの、ショウナンアンセムが外から主張して先手を取る展開となった。
タワーオブロンドンはインの5番手、その直後にレッドオルガ、出遅れたインディチャンプも7番手あたりまで巻き返し、縦長の隊列でレースは進んでいった。800m通過は45.7と、ややハイペースの展開だったと言えるだろう。
直線に向いてロジクライが先頭に立ったが、すぐに後続が追い上げ、残り200m手前で内からスルスルとインディチャンプが抜け出す。レッドオルガと後方にいたサトノアレスも急追を見せるが届かず、勝ち時計1.31.9でインディチャンプがそのまま押し切り勝利。強いと言われる4歳世代からまたも主役候補が誕生した。
安田記念を最大目標に
レース後、音無秀孝調教師は「早めに抜け出さないように指示していたんだけど」と苦笑いを見せつつも、「出遅れはあったが、時計も早く強い勝ち方だった」とコメント。また、「ゲートが課題」とも話していたが、課題がある中で勝利できたことは大きく、伸びしろがまだまだありそうだ。

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今後については、一旦放牧に出されるとのことだが、安田記念を最大目標として調整が進められる。
なお、馬場予想で本命に推奨したロジクライは9着だった。今回はこの馬にとって楽なペースとはならず、少し厳しいレースとなってしまった。また、馬場状態も金曜日に雨が降った影響か、先週の乾燥した芝とは違い、芝の根元に若干水分を含んだ良馬場となっていた。これにより、差し馬もより届きやすい馬場になっていたのではないだろうか。
推奨していたレッドオルガ、サトノアレス、インディチャンプ全てが馬券に絡んではいたものの、肝心の本命馬を外してしまい、馬場予想は奥が深いと痛感させられたレースだった。
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