【中京2歳S】レコードタイ新馬戦は重賞級の内容 京大競馬研の本命はジーティーマイカ
京都大学競馬研究会

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新設2年目の2歳重賞
8月30日(日)に中京2歳S(GⅢ)が行われる。「小倉2歳S」を引き継ぐ形で昨年から中京芝1400mでの施行が始まった2歳重賞だ。昨年の2着馬スターアニスはそのまま阪神JF、桜花賞を連勝した。今年もここから大舞台を目指す期待馬9頭が集まった。
以下では、本レースが行われる中京芝1400mのコース形態と若駒戦特有のレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。
高い瞬発力が求められる
まずは中京芝1400mのコース形態をみる。2コーナー出口付近からスタートし、初角までの距離は約500m。向正面は緩やかな上り坂の後、下り坂に転じる。3~4コーナーは全て下り坂かつスパイラルカーブだ。最終直線は412.5m。途中に高低差約2mの急坂があり、その後は平坦な直線が待ち構えている。これが今回のコースレイアウトだ。
通常、初角までの距離が長いコースは先手争いが長引きやすいが、本レースはキャリアが浅い時期に行われる世代重賞。比較的少頭数でスローペースの新馬、未勝利戦を走ってきた馬が集まる。したがって、多くの馬にとってキャリア最速ペースを更新することになる一方で、激しい先手争いにはなりにくい。序盤の先行負荷はそこまで大きくないだろう。
少頭数かつスローペースの若駒戦ではコース形態による脚質の有利不利は小さい。最も重要なのは、やはり4角から直線における末脚だ。追走しやすいペースで馬群が凝縮した状態からの瞬発力戦になりやすいため、そこでどれだけ速い上がりを使えるかが勝負を左右する。速い上がりを使えない馬が序盤のリードだけで粘るのは難しい。
すなわち、高い瞬発力を有する差し脚確かな馬が有利になりやすい。これが今回のレースの質だ。ポテンシャルの高い馬が順当に能力を発揮しやすい。
上がり上位馬が優勢

<中京芝1400mの2歳戦 上がり3F順位別成績>
上がり4位以内
【83-70-60-190/403】
勝率20.6%、連対率38.0%、複勝率52.9%、
単勝回収率155%、複勝回収率149%
※過去10年
中京芝1400mの2歳戦における上がり4位以内馬の成績は上記に示した通り優秀だ。速い上がりを使えなかった馬の前残りは少なく、上位の末脚を使えるかが本レースで好走するためのカギと言っていい。
スローペースからの純粋な末脚勝負を想定
続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が5頭と出走馬全9頭に対して多い。
しかし、マルモリムソウを除く4頭は前半600m34.5秒以降のスローペースを先行した馬だ。激しい先手争いになるとは考えにくく、序盤の先行負荷は大きくないだろう。
この展開で恵まれるのはやはり高い瞬発力でメンバー上位の上がりを使うことができる馬だ。スローペースからの瞬発力戦で全馬がほぼ同じ位置からの追い出しとなる。位置取りのアドバンテージはほとんどなく、純粋な末脚勝負となる。
また、距離延長馬も多い今回、スローペースを我慢して追走できる折り合いの上手さも重要になる。各馬のポテンシャルや前走からの上積みなどにも注目して印を打っていく。
ポテンシャル最上位の一頭
◎ジーティーマイカ
福島芝1200mの新馬戦はまずまずのスタートからいい二の脚で好位を追走。道中は無理にポジションを取りに行かず折り合いをつけながらリズム良く運び直線へ。鞍上が追い出してからの反応が速く、上がり最速の脚を使い2着に1.1秒差をつけて快勝した。
勝ち時計1分8秒4は2歳コースレコードタイであり、福島芝1200m新馬戦において1分8秒台で勝利した馬は本馬以外に4頭のみ。朝日杯FSを勝利したマイネルレコルトのほか、1頭が重賞で好走、1頭がオープンを2勝している。レコードタイかつラスト2F11.4-11.1の加速ラップで勝利した本馬のポテンシャルは重賞級だ。上積みもまだまだある印象だった。
先行意識の高い松山弘平騎手の継続騎乗も心強く、追走力も十分で最後に強烈な決め手も持つ。想定されるペースであれば距離延長も大きな不安要素ではない。好位からスムーズに追い出し、ポテンシャルを最大限発揮すれば勝ち負け必至とみて本命を打つ。
◯ビスケットサンド
阪神芝1400mの新馬戦は好スタートからやや控えて6番手追走。4角から直線にかけて内から外に持ち出し、上がり最速で0.2秒差をつけ快勝した。この新馬戦がハイレベル戦。2、3、6着馬が次走で勝利し、4着馬も既に勝ち上がっている。今回のメンバーでも上位の地力を持つと評価する。
追い切りの内容も素晴らしく状態面は上々。前走の終盤では坂も難なくこなせており、良馬場替わりとなれば決め手もより生きるだろう。一度使った上積みにも期待して2番手評価とした。
▲サンタンジェロ
前走の中京芝1400m未勝利戦は8枠から控えて8番手での追走。内ラチ沿いから外に持ち出すと鋭く加速し、上がり2位の脚を使って0.3秒差で勝利した。勝ち時計も優秀で、5着馬が次走勝ち上がっていることからも高く評価できる。
同じコースで想定と似た展開を勝利している経験と、直近2走で600m通過34秒台の流れを追走している経験は大きい。前走同様の加速力に期待して3番手評価だ。
△シスキンブルーム
新馬戦は道中脚を使った影響か、終いの脚がやや緩んだ。スムーズに追い出したビスケットサンドと着差ほどの差はない印象で、そことの比較でオッズ妙味が見込まれる。控えて脚を溜められれば前走同様の末脚で印上位3頭とも渡り合える。
買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△馬連3点、◎-◯▲△3連複3点で勝負する。
▽中京2歳S予想▽
◎ジーティーマイカ
◯ビスケットサンド
▲サンタンジェロ
△シスキンブルーム
《ライタープロフィール》
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
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