【函館2歳S】同舞台“上がり33秒台”勝ちは過去1頭 東大HCの本命はイモージェン
東大ホースメンクラブ

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今年初の2歳重賞
函館競馬場でGⅢ・函館2歳Sが行われる。同コースの新馬戦を1秒0差で逃げ切ったシグレや、ダート1000mで圧勝したノリヤンモーニン、阪神芝1200mで勝ち上がったロンドンガーズら13頭が出走予定だ。
2026年の2歳重賞戦線がここから始まる。昨年は9番人気エイシンディードが勝利、20年、23年に10番人気が勝利するなど波乱傾向にもあるレース。今年はどのような結果となるのか、過去10年のデータから検討する。
後半の脚を信頼

<函館2歳S・勝ち上がり時脚質別成績(過去10年)>
逃げ【1-3-5-38】勝率2.1%/連対率8.5%/複勝率19.1%
先行【8-7-4-50】勝率11.6%/連対率21.7%/複勝率27.5%
上がり3F34秒4以下【2-3-2-10】勝率11.8%/連対率29.4%/複勝率41.2%
→函館2歳Sで2番人気以内【1-3-1-2】勝率14.3%/連対率57.1%/複勝率71.4%
※地方で勝ち上がった馬は除く
1200m戦ということもあり、過去10年の脚質別成績では逃げが【2-2-1-5】で複勝率50.0%、先行が【4-7-5-19】同45.7%。対して差し、追込は合わせて【4-1-4-88】同9.3%と前有利だ。差し追込は3番人気以内でも【2-1-1-13】で、複勝率は23.5%にしかならない。
ただし、勝ち上がり時の脚質(※初勝利が地方の馬を除く)だと、逃げは【1-3-5-38】複勝率は19.1%と低調だ。連対率は10%を切る。着差0秒3差以上【0-3-4-18】同28.0%や、上がり最速【0-1-2-8】同27.3%などに限れば多少は上がるが、それでも凡走例が多い。一方、初勝利が先行なら【8-7-4-50】複勝率27.5%だが、数が多くてこれだけでは絞り切れない。
注目すべきは位置取りよりも後半で見せた脚。勝ち上がった際の上がり3Fが34秒4以下だった馬は【2-3-2-10】複勝率41.2%。特に、函館2歳Sで2番人気以内に推されれば【1-3-1-2】同71.4%まで上昇する。なお、その距離が1000mなら【1-1-2-6】、1200m以上【1-2-0-4】。上がりが出やすい1000m戦の記録でもそれ以外の距離でも、複勝率にはほとんど差がない。
さらに基準を厳しく、上がり33秒台で勝った馬に限定すると【1-1-1-3】で、2着馬に着差0秒3以上つけていれば【1-1-1-1】だった。
今年はイモージェン、セタキト、ロンドンガーズの3頭が上がり33秒台で勝っていて、ロンドンガーズは着差のデータも満たす。このうち、逃げていないイモージェンを重視したい。逆にシグレは今回嫌ってみる。新馬戦はノーステッキで1秒0差とインパクトはあったが、減速ラップで上がりが出ていない。
最後にダート勝ち上がり馬(中央のみ)について。全体成績は【1-1-1-15】だが、函館2歳Sが稍重以下で施行された年は【1-0-1-2】。22年オマツリオトコが8番人気3着、23年ゼルトザームが10番人気1着と穴を空けている。執筆時点では、今週末は雨予報が出ているので、クロリス、ダマスク、ノリヤンモーニンには警戒しておいた方がいいかもしれない。
前走の勝ち方よく
◎イモージェン
父は新種牡馬サリオス。母母がシーザリオで、半兄に弥生賞2着のヴィンセンシオがいる血統だ。
4週間前に同コースの新馬戦を0秒2差で快勝。特に後半の脚がよく、自身の上がり3Fは33秒6、ラスト1Fはレースラップが11秒0のところを差し切っている。過去に2歳で函館芝1200mを上がり33秒台で勝った馬はカルプスペルシュ(のちにキーンランドC3着)しかいない。
0秒7差の3着馬が次走ダートだが勝ち上がり、1秒1差の4着馬はその後未勝利戦で2着2回とメンバーレベルも高かった。逃げずに勝った馬の中で最も魅力的な存在だ。
◯ノリヤンモーニン
前走ダートの1000m戦で0秒9差の圧勝。後半ラップも12秒0-11秒7-11秒7と減速しておらず、余力十分の勝ちっぷりを見せた。勝ち時計は翌日の小雨施行だった3歳未勝利戦と同じ。2016年以降の平均勝ち時計を見るに、2歳戦より3歳未勝利戦の方が通常は0秒6~0秒7速く、同タイムなら時計面でも評価できるだろう。
鞍上の浜中俊騎手は過去10年でこのレースを【2-1-0-3】と得意としている。週末の雨予報も味方につけ、初の芝で結果を残しても不思議はない。
▲ロンドンガーズ
メンバー内で唯一、函館以外の芝で勝っている馬。その新馬戦は前後半3F34秒4-33秒8と締まったペースを逃げ切り、0秒6差の3着馬が次走勝ち上がった。勝ち時計も翌日の2勝クラスと0秒1差だった。
北海道以外で勝ち上がった馬の挑戦は珍しいが、3番人気以内なら【1-1-0-1】と結果が出ている。洋芝適性は不明だが警戒は必須だ。
以下セタキト、ショウナンカノアまで印を回す。馬券は馬連ボックスで勝負する。
▽函館2歳S予想▽
◎イモージェン
◯ノリヤンモーニン
▲ロンドンガーズ
△セタキト
×ショウナンカノア
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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