【七夕賞】先行力と同年芝OP実績を重視 東大HCの本命はカラマティアノス

東大ホースメンクラブ

七夕賞 先行脚質の条件別複勝率(過去10年)

ⒸSPAIA

近年は穏やかだが、波乱もあるハンデ重賞

福島競馬場でGⅢ・七夕賞が行われる。今年重賞2連対のカラマティアノスや、約1年半ぶりの復帰戦で福島民報杯を勝利したサヴォーナ、昨年このレースで11番人気3着に激走したオニャンコポンなど16頭が出走予定だ。

直近2年は2、1番人気のワンツーと平穏な決着だったが、さかのぼると18年には単勝万馬券が飛び出すなど波乱も多い。果たして今年はどのような決着となるのか、過去10年のデータから検討する。

人気の先行馬を軸に

七夕賞の脚質別成績,ⒸSPAIA


<七夕賞・脚質別成績>
先行【6-4-2-25】
勝率16.2%/連対率27.0%/複勝率32.4%
同年の芝OP以上で4角3番手以内から3着以内【4-4-3-17】
勝率14.3%/連対率28.6%/複勝率39.3%
上記のうち、七夕賞で2番人気以内【4-2-1-3】
勝率40.0%/連対率60.0%/複勝率70.0%

小回りのコース形態もあって、脚質面では前有利の傾向がある。逃げ馬は【1-1-0-8】だが、先行は【6-4-2-25】で複勝率32.4%。差しは【3-5-8-41】同28.1%と複勝率の差は小さいが、連対率は半分程度まで下がる。そして追込は【0-0-0-45】でなんと全滅。4角位置で言えば10番手以下に当たり、その時点では中団より前にいることが必要条件となる。

そのため、過去にも先行して結果を出してきた馬が好成績だ。まず前走について見てみると、先行していた馬が【4-3-5-31】複勝率27.9%で脚質別ではトップ(2頭の前走マクリ除く)。2番人気以内なら【4-0-1-2】同71.4%と人気馬が安定しているが、前走6着以下から馬券に絡んだ例も4回あった。今回は初ブリンカーで臨むリカンカブールに注目したい。

範囲を広げて「同年の芝OP以上で4角3番手以内から3着以内だった馬」は【4-4-3-17】複勝率39.3%。こちらも七夕賞で2番人気以内になれば【4-2-1-3】同70.0%だった。特に、その4角3番手以内から馬券に絡んだレースが2000m超なら【2-1-0-0】でオール連対。より長い距離での実績が粘りを後押しする。

2400mのメトロポリタンSで逃げて3着のバトルボーンが条件を満たす。ほか、2番人気以内の可能性があるカラマティアノス、サヴォーナも信頼できそうだ。上位人気が先行脚質である今年も、直近2年と同様に堅い決着になるのではないかと考える。

最後に上がり馬について。年明け以降に3勝クラスを勝った馬は【3-4-2-19】で複勝率32.1%、複勝回収率105%で、4、5着も3回ずつあった。直近3年の連対馬6頭中5頭がこれに該当している。今年はアスクナイスショー1頭だけ。勝ち上がった迎春Sではマイユニバース(日経賞1着)から逃げ切っており、要注目だ。

前走で斤量にもメドを立てた

◎カラマティアノス
3歳時には共同通信杯でマスカレードボールの2着がある馬。その後2桁着順が続いたが、今年初戦の中山金杯を勝利、続く中山記念もレーベンスティールの2着と健闘した。

前走エプソムCは上位陣の多くが差し馬だったが、こちらは先行して0秒3差の6着。3~5着馬よりは重い58キロを背負い、この斤量でも戦えることを示したと言える。今回はトップハンデだが、前走よりはメンバーレベルは落ち着いた。上位は堅い。

◯バトルボーン
3歳時に4連勝。4歳時の七夕賞では8か月ぶりながら1番人気に推されて4着となったが、2着とはクビ、クビ差だった。以降も間隔を空けて使っており、7歳でもキャリアはまだ11戦。1年間隔が空いた小倉日経賞、そして前走ともに3着と力はキープしている。

鞍上が過去10年でこのレース4勝、2着1回の戸崎圭太騎手というのも加点材料。3年前は逃げ切れなかったが、今回は距離短縮での粘りに期待できる。

▲サヴォーナ
重賞で2着2回、その他にも菊花賞5着などがある馬。前走は同コースの福島民報杯、1年5か月ぶりのレースで0秒3差の快勝だった。2着ガイアメンテは次走都大路Sをレコードタイムで勝利している。

以前は長めの距離を走っており、函館記念(4着)のように2000mは短い印象だったが、前走は3、4番手を追走できた点でも評価したい。トップハンデではあるが、前走と同じ走りができれば重賞初勝利も見えてくる。

以下ヤマニンブークリエ、アスクナイスショー、リカンカブールまで印を回す。馬券は馬連フォーメーション◎◯-6頭で勝負する。

▽七夕賞予想▽
◎カラマティアノス
◯バトルボーン
▲サヴォーナ
△ヤマニンブークリエ
×アスクナイスショー
×リカンカブール

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。

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