【七夕賞】Kingmambo内包馬が躍動 ハイペースの中距離戦で浮上する穴馬2頭
坂上明大

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傾向解説
サマー2000シリーズ第2戦・七夕賞。過去10年で1番人気の勝利は1度しかない波乱傾向のレースで、今回も様々な前哨戦から有力馬が集まり、さらに斤量のハンデキャップが各馬の力関係をより複雑にしています。本記事では血統面を中心に、七夕賞のレース傾向を整理していきます。
七夕賞は過去10年で前後半1000m前傾ラップが8回。本レースの舞台である福島芝2000mは下り坂スタートかつ初角まで約500mと長いため先行争いが長引きやすく、ハイペースの消耗戦になりやすいのが基本です。
そのため、過去10年で逃げ馬が好走したのは2度のみ。今年は比較的逃げ馬が少ないメンバー構成ではありますが、出入りが激しくなりやすい小回りコースだけに、ハイペース戦に耐えられる底力は重要な資質といえそうです。
ハイペースの中距離戦で強いのがKingmambo。特に七夕賞では目覚ましい活躍を見せており、過去5年の好走馬15頭中12頭がKingmamboの血を内包しています。
昨年11番人気3着だったオニャンコポンはNureyev≒Sadler's Wellsの5×5とGraustark=His Majestyの7×6を併せ持ち、七夕賞の血統傾向にピッタリの穴馬でした。

<Kingmambo内包馬>
該当馬【2-6-6-27/41】
勝率4.9%/連対率19.5%/複勝率34.1%/単回収率53%/複回収率141%
※過去10年
Kingmamboと同じくGraustark=His Majestyを持つブライアンズタイムやグラスワンダーなども総じてハイペース戦に強く、ブライアンズタイムは2018年11番人気1着メドウラーク(父タニノギムレット)が、グラスワンダーは2024年8番人気3着ノッキングポイント(父モーリス)が穴を開けています。

<血統別成績②>
ブライアンズタイム内包馬【3-0-0-9/12】
勝率25.0%/連対率25.0%/複勝率25.0%/単回収率903%/複回収率133%
グラスワンダー内包馬【1-1-1-4/7】
勝率14.3%/連対率28.6%/複勝率42.9%/単回収率60%/複回収率128%
注目血統馬
前記の傾向に合う注目血統馬を2頭ピックアップしました。
☆センツブラッド
母サマーセントは2020年マーメイドS勝ち馬で、近親には2024年ヴィクトリアマイル覇者テンハッピーローズがいます。初仔の本馬はルーラーシップ×ハービンジャーという芝中距離血統で、Hyperion血脈を豊富に詰め込んだ底力に優れた配合馬です。
また、Graustark=His Majestyの7×6を持つため、ハイペース適性も水準以上。デインヒル持ちのルーラーシップ産駒という点は2022年1着馬エヒトと共通しており、昨年2着馬ドゥラドーレスと同じキングカメハメハ系×ハービンジャーという点も買い材料でしょう。
☆オニャンコポン
母母サプレザは芝8Fの英GⅠサンチャリオットSを3連覇した名マイラーで、母シャリオドールの半弟には2020年毎日杯勝ち馬サトノインプレッサがいます。
エイシンフラッシュ産駒の本馬はNureyev≒Sadler's Wellsの5×5やGraustark=His Majestyの7×6などからスタミナや底力を強化。3歳時に京成杯を制している通り、小回り中距離戦での引き締まった流れがベスト条件です。7歳になっての衰えは感じますが、昨年より軽い斤量なら再度の激走があっても驚けません。

《ライタープロフィール》
坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
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