【ラジオNIKKEI賞】4角5番手以内の80%が連対 京大競馬研の本命はディールメーカー

京都大学競馬研究会

ラジオNIKKEI賞の4角5番手以内馬の成績,ⒸSPAIA,インフォグラフィック

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世代限定戦では唯一のハンデ戦

6月28日(日)にラジオNIKKEI賞(GⅢ)が行われる。世代限定戦では唯一のハンデ戦であり、今年も例年に違わず大混戦模様。非常に難解な一戦となった。

以下では、本レースが行われる福島芝1800mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。

積極的に前を取りたい

まずは福島芝1800mのコース形態をみる。正面スタンド前右側からスタートし、初角までの距離は約305m。発走後は上り坂で、1コーナーにかけて下り坂、向正面に入ると再度上り坂がある。

3コーナーはほぼ平坦で、残り400m付近から下りはじめ、残り150m付近で上り坂が待ち構えている。3、4コーナーはスパイラルカーブとなっており、最終直線は292m(Aコース使用時)。これが今回のコースレイアウトだ。

まず注目すべきは、初角までの距離が約305mと短い点だ。先手争いは長引きにくく、発走後に上り坂があることからも序盤のペースは上がりにくい。

ペースが上がるのは3コーナーに入ってから。序盤、中盤で脚を溜めた先行勢が加速していく。残り400m付近からは下り坂となっており、ここでも先行勢の勢いは落ちない。後方勢が前とのポジション差を埋めにくく、馬群が縦長の状態で直線を迎えやすい。

さらに3、4コーナーはスパイラルカーブで、スピードを保ったまま直線に入ると外に振られやすい。先行勢が外に膨らみ、その外を回した差し馬は距離ロスが大きくなりすぎてしまう。そして直線もかなり短いとなれば、物理的に前まで届きにくい。

したがって、積極的に前に位置を取り、内ラチ沿いを通すことができる器用な先行馬が恵まれやすい。これがこのコースが持つレースの質だ。さらに本レースは開幕週の超高速馬場での施行のため、この傾向はより強まっている。

地力がある先行馬を中心に

ラジオNIKKEI賞、4角5番手以内馬の成績,ⒸSPAIA


<ラジオNIKKEI賞 4角通過順位別成績>
5番手以内
【7-9-4-42/62】
勝率11.3%、連対率25.8%、複勝率32.3%、
単勝回収率97%、複勝回収率118%
※過去10年

ラジオNIKKEI賞における4角5番手以内馬の成績は上記の通り優秀だ。連対馬20頭中16頭を該当馬が占めている。内枠の馬に絞れば数字はさらに上昇する。

ただ、馬券圏内で見れば30頭中20頭と、完全な前決着というわけでもない。後方からメンバー上位の上がりを使って差してきた馬もそれなりにいる。

差し馬の場合、ラチ沿いを追走してインを差してくる形が理想だが、世代限定戦らしくメンバー間の能力差が大きいレースでもある。地力とハンデ次第で外を回して差し切ることも可能だ。

まず能力比較をした上で、各馬のテンの速さを比較したい。前に位置を取り、最後まで残せるだけの高い地力がある先行馬を中心に評価していく。

先行負荷は大きくない

続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は前走通過順位に3番手以内のある先行馬が9頭と、出走馬全16頭に対して多い。

といっても、その多くは世代限定戦らしいスローペースの瞬発力戦を勝利してきた馬だ。ペースが上がりにくいコース形態と超高速馬場を考慮すれば、先行馬の頭数ほど先行負荷は大きくない。

この展開で恵まれるのはやはり、前に位置を取って最後まで残すだけの地力がある先行馬だ。差し馬の場合、内ラチ沿いを追走しイン差しする形が理想だ。また、脚質が後方寄りであればあるほど、追走力を補える距離延長はプラス材料となる。

ただ、あくまで本レースは能力が適性を凌駕する世代限定重賞であることを念頭に置きたい。地力やハンデ次第で展開の不利はカバーしうることを意識して印を打っていく。

ニュージーランドTを着順、着差以上に評価

◎ディールメーカー
前走のニュージーランドTは中山芝1600mで不利な外枠からの発走。出遅れ気味のスタートから序盤で脚を使い3番手まで浮上した。ペースはそこまで厳しくないものの、終始1、2頭分外を回されながら先行。その中でもポジションをキープし続け、4角3番手から0.3秒差4着に粘った。着順、着差以上に評価できる競馬だった。

相手関係からも高く評価できる。2着ロデオドライブは次走NHKマイルCを勝利、勝ったレザベーションは同6着、6着馬は2勝クラスを既に勝ち上がっている。内枠から先行して連対した1、2着馬とは遜色のない地力を見せており、今回のメンバーでも力は上位だ。

安定した先行力が強みで、距離延長も生かして好位で追走できる。4枠8番の好枠を引き、開幕週の馬場と想定される展開も向く。前走からの条件好転で上積みに期待できる。

序盤から積極的に前に位置を取り、できるだけ内ラチ沿いを通して持ち前の粘り強さを発揮できれば勝ち負け可能とみて本命を打つ。

◯ローベルクランツ
前走のNHKマイルCは前半600m33.7秒のハイペースで差し有利な展開。4角10番手から上がり5位の脚を使い0.4秒差4着で、展開が向いたとはいえ初のGⅠで能力の高さを示した。

2走前の毎日杯は好スタートから2番手で先行。少頭数らしいゆったりとした流れでしっかりと折り合いをつけられた。レースがラスト3F11.3-10.8-11.3という優秀なラップの中、上がり2位で食らいつき0.1秒差2着。走破時計も優秀で、高く評価できる内容だった。

近4走の相手関係を見ても、今回のメンバーでは一枚抜けた地力を持つ。枠の並びから外差しの形が想定されるが、この馬の地力であれば十分に差して来られるとみる。

▲キンググローリー
2走前のひめさゆり賞の内容を高く評価する。好スタートから2番手で先行し上がり2位で快勝。勝ち時計もとにかく優秀で、福島芝2000mで1:57.9以上はこのレース含めて5例のみ。ほかは全て古馬の重賞かオープンクラスで記録されており、勝ち馬は4頭とも重賞馬だ。そのレベルの時計を本馬は3歳、しかも1勝クラスで記録した。

近4走は一貫して先行できており、今回のメンバーでも好位~中団前目で追走できる。小回り適性が高く、福島芝1800mもこなせる。前走の敗戦で高いオッズ妙味が見込まれる。

△ジーネキング
近2走のマイル戦では中団からの追走となっているが、1800m以上であれば先行できる。2走前のニュージーランドTの相手関係から高く評価できる。2枠3番の絶好枠から内ラチ沿いをスムーズに先行できれば。

×ルージュボヤージュ
メンバー上位のテンの速さを持つ。1枠1番の絶好枠で斤量52キロと、開幕週の超高速馬場を最大限に生かせる条件が揃った。新馬戦で一度同コースを走れている点も大きい。

×サノノグレーター
近3走は馬券外に敗れているものの、全て勝ち馬から0.9秒差以内で走れている。相手関係も3戦ともハイレベルであり、ここでは地力上位。やや過小評価されている印象。

×コロナドブリッジ
開幕週の馬場と展開面から前残りで一発狙ってみたい。エリカ賞では明らかに能力差はあったもののベレシートに先着している。ハナまで取れれば簡単には止まらない。

買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△×馬連6点、◎-◯▲△-◯▲△×3連複12点で勝負する。

▽ラジオNIKKEI賞▽
◎ディールメーカー
◯ローベルクランツ
▲キンググローリー
△ジーネキング
×ルージュボヤージュ
×サノノグレーター
×コロナドブリッジ

ライタープロフィール
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。

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