【函館記念】芝2000m好走馬に不振傾向 東大HCの本命はエコロディノス
東大ホースメンクラブ

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荒れる名物ハンデ重賞
函館競馬場でGⅢ・函館記念が行われる。昨年の札幌記念で3着だったアラタ、同4着ケイアイセナ、2走前に鳴尾記念を制したデビットバローズ、2連勝でオープン入りを果たしたフィーリウスなど15頭が出走予定だ。
波乱が多いハンデ重賞で、昨年も5番人気以内が全滅し、3連単は70万円近い配当となった。果たしてこの混戦を制するのはどの馬か。過去10年のデータから検討する。
同距離実績馬が苦戦?

<函館記念 距離実績別成績>
4歳馬
芝2200m以上で3勝クラス以上を勝利
【1-1-2-1】勝率20.0%/連対率40.0%/複勝率80.0%
芝2000mで3勝クラス以上を勝利
【0-0-0-5】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率0.0%
※世代限定戦の実績は除く
5歳以上馬
同年の1800m以下重賞で5着以内
【4-3-1-11】勝率21.1%/連対率36.8%/複勝率42.1%
同年の2000m重賞で5着以内
【3-0-2-22】勝率11.1%/連対率11.1%/複勝率18.5%
今年はメンバーの過半数となる8頭が4歳馬。年齢別成績でも4歳は【4-2-2-22】で、複勝率26.7%はトップ。5歳が【1-1-5-39】で同15.2%、6歳が【4-4-3-36】同23.4%となっている。昨年は4歳馬が4頭出走して1、2、4、5着。今年もここの取捨がカギを握りそうだ。
4歳馬のうち、世代限定戦を除く(3歳以上、4歳以上の)芝3勝クラス以上で勝利がある馬は【3-2-1-11】。複勝率35.3%は微増程度だが、半数以上が5着以内に入っている。直近3年の勝ち馬(ローシャムパーク、ホウオウビスケッツ、ヴェローチェエラ)はこれに該当していた。
該当馬は1番人気で【1-0-0-3】だが、6番人気以下で【1-2-0-5】複勝率37.5%。人気とは連動しない。今年はイガッチ、エコロディノス、ジュタ、バルナバ、フィーリウスの5頭がいる。
その3勝クラス以上を勝った距離で分けると、2200m以上で勝利した馬が平均人気7.6にもかかわらず【1-2-1-1】で、着外も11番人気4着(21年ディアマンミノル)と素晴らしい。唯一これを満たすエコロディノスを重視する。その他、1800m以下が【2-0-0-5】、同距離の2000mが意外にも【0-0-0-5】だった。
5歳以上でも同距離好走馬の不振傾向は変わらない。「同年に重賞5着以内がある馬」は【6-5-2-37】複勝率26.0%だが、それが2000m重賞だと【3-0-2-22】同18.5%。1800m以下【4-3-1-11】同42.1%、2200m以上【2-3-0-9】同35.7%にかなりの差をつけられている。小倉大賞典2着のケイアイセナ、データに直接合致するわけではないが1800mで活躍しているデビットバローズに注目したい。
また、函館記念に過去出走したことがある馬も成績がよくない。過去10年でのべ30頭いたが、前回時より着順を上げたのは4頭しかいなかった。今回はアラタ、オニャンコポン、サンストックトン、チャックネイト、デビットバローズが該当する苦戦データだ。
2200mで古馬相手に好走
◎エコロディノス
昨秋に条件戦を連勝。3走前の3勝クラスではタガノデュード(大阪杯4着、宝塚記念5着)に勝利している。古馬重賞初挑戦の京都記念でも3着に好走。次走で金鯱賞を勝つシェイクユアハートらに先着した。
大阪杯の大敗は喉頭蓋エントラップメントを発症していたとのことで度外視可能だろう。斤量も近走で重賞好走した馬の中では軽い57.0kgに収まった。4歳馬の中で最も信頼が置ける。
◯フィーリウス
祖母に阪神JF勝ち馬レーヴディソールがいる血統。4走前の2勝クラスでミクニインスパイア(日経賞2着)の2着があり、直近は2連勝。2戦ともレベルは高く、前々走は2、3着馬が次走で勝利、前走は3着ジュタ、5着エストゥペンダがその後3勝クラスを突破している。
1800mから2600mまで幅広い条件で好走できており、昨年の札幌で洋芝も経験している(3着)。ここでも力を発揮してくれるのではないか。
▲ケイアイセナ
NHKマイルC勝ち馬ケイアイノーテックの全弟。昨年の北海道では巴賞をレコード勝ち、札幌記念は道中2桁順位の馬が上位を占めるなかで先行して4着と大健闘だった。今年も小倉大賞典で勝ち馬より2キロ重い斤量を背負ってクビ差2着と、7歳でも衰えていない。
大敗した中山金杯は約5か月の休み明けでもあったが、あれを見るに2000mは少し長い可能性がある。斤量57.5kgも無視できないが、昨年の北海道での活躍、1800m実績馬の好成績も踏まえて警戒は必須だ。
以下イガッチ、マジックサンズ、デビットバローズまで印を回す。馬券は馬連6頭ボックスで勝負する。
▽函館記念予想▽
◎エコロディノス
◯フィーリウス
▲ケイアイセナ
△イガッチ
×マジックサンズ
×デビットバローズ
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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