【ダイオライト記念回顧】兵庫所属のオディロンが差し切りV 3連覇を狙ったセラフィックコールは2着
三木俊幸

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
「4角ではこれは差し切るなという手応えで来ていた」
船橋競馬場のダート2400mという長丁場で争われたダイオライト記念は、兵庫所属で吉村智洋騎手が騎乗したオディロンが勝利。人馬ともにダートグレード競走初勝利を飾った。
元々はJRAでデビューし、ダート1800m戦で4勝をマークするもオープンクラスでは7戦して最高着順は4着という成績で、2024年末に兵庫の森澤友貴厩舎へ移籍。しかし、そこから水を得た魚の如く6戦4勝、2着2回と一変する。
特に2走前の園田金盃では、兵庫三冠を達成するなどデビューから8連勝中だったオケマルを撃破。勢いそのままに、前走は2025年の大晦日に高知へと遠征して2400m戦の高知県知事賞を5馬身差で快勝と、本格化を迎えたと言っていい好内容が続くなかでのダイオライト記念参戦となった。
ジャスパーロブストが逃げ、2番手にナルカミが控えるという隊列。前半1200mの通過は1:18.4(12.8-12.6-13.3-13.6-12.8-13.3)というペースだったが、後半1200mは1:18.8(13.2-13.2-12.4-12.5-13.9-13.6)を要する展開で、先行馬にとってはきつい流れ。
中団の7番手を追走したオディロンは2周目に入った向正面では前の集団から少し離された後方グループに位置していたが、勝負所の残り800mを迎えて13.2-12.4と一気にペースが上がったところで徐々に進出開始と、タイミングも完璧だった。
残り400m地点では4番手というポジションで、「4角ではこれは差し切るなという手応えで来ていた」と振り返った吉村騎手の言葉どおり、ゴール前は早めに抜け出したセラフィックコールを捉え切って半馬身差をつけた。
このメンバー相手にどこまで通用するのか試金石でもあった一戦で勝利という結果を残せたことは今後のレースの選択肢が広がるとともに、スタミナが活きる馬場、展開になれば十分に通用することを証明した。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
勝負所で早めに動くも
セラフィックコールは前走のプロキオンSで5着となった後に川崎の内田勝義厩舎に移籍し、吉原寛人騎手を鞍上に迎えた。スタートで出遅れるも、すぐに巻き返して6番手を追走。向正面の2周目に入ったあたりからポジションを押し上げにかかり、残り600mを切ったところで先頭に立つという強気のレースを見せた。
結果的にゴール前で差されてダイオライト記念3連覇という偉業達成とはならず悔しい2着に終わったものの、強気に勝ちにいったレース内容は良かったと言っていいだろう。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
JRA勢で最先着の3着に入ったのはカズタンジャー。五分のスタートを切るも、その後行き脚がつかず後方2番手からのレース運びとなった。こちらもペースが上がったところで進出を開始したが、上位2頭と比較すると反応の鈍さもあったように感じる。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
1番人気の支持を集めたナルカミは2番手からレースを進め、勝負所でセラフィックコールが早めに動いてきたところでも食い下がっていたが、最後は失速して5着。距離は長かった印象だ。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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