【金鯱賞】AJCC2着ドゥラドーレス、菊花賞馬アーバンシックは消し ハイブリッド式消去法

久保田大五郎

過去9年の金鯱賞『美浦所属騎手』かつ『前走2000m以外』,ⒸSPAIA

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5つのデータから絞れた馬は?

今週から春の中京開催がスタート。日曜のメインには金鯱賞が行われる。サイレンススズカの大差勝ちやタップダンスシチーの3連覇といった歴史を持つ、伝統のGⅡ競走だ。

今回は金鯱賞が3月開催に移行してから9年分のデータを用いて、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を消していく。特別登録があった全14頭を対象とする。

『前走10着以下』×『前走国内』★0.0%★

まずは前走着順が悪い馬から消去していく。前走が10着以下の馬は【0-1-1-23】複勝率8.0%だ。

馬券に絡んだのは2018年の2着サトノノブレス、3着サトノダイヤモンドで、両馬ともに凱旋門賞大敗からの帰国初戦だった。つまり前走が国内レースで10着以下だと【0-0-0-23】と完全に沈黙している。

有馬記念15着のアラタ、ジャパンC16着のホウオウビスケッツが最初に消える。ホウオウビスケッツは距離短縮で変わり身がありそうだが、脱落となった。

【今年の該当馬】
・アラタ
・ホウオウビスケッツ

『前走GⅡ』×『前走上がり3位以下』★0.0%★

次に前走クラスに注目する。時期的にAJCCや京都記念、日経新春杯といったGⅡから転戦してくる馬が多いレースだが、前走GⅡ組は【0-0-2-22】複勝率8.3%と意外なほど結果が出ていない。また、3着の2頭はどちらも前走時に上がり2位以内をマークしており、同3位以下は【0-0-0-16】だった。

京都記念組の3頭、AJCC組ディマイザキッドとニシノレヴナントの計5頭が消えた。京都記念を勝ったジューンテイクだが、スローペースを2番手から運んで展開に恵まれた部分が大きい。今回は疑ってかかるべきだ。

【今年の該当馬】
・サフィラ
・シェイクユアハート
・ジューンテイク
・ディマイザキッド
・ニシノレヴナント

『美浦所属騎手』×『前走2000m以外』★0.0%★

続いては騎手の所属別成績から。金鯱賞は過去9年いずれも栗東所属のジョッキーが勝っており、対照的に美浦所属騎手は【0-0-2-26】複勝率7.1%と連対すらない。

3着の2頭はそれぞれ白富士S、中山金杯からの参戦だった。前走が2000mでなかった馬は【0-0-0-19】。4番人気以内に推された7頭含め全滅している。騎手の想定に基づくと、アーバンシック(三浦皇成)とドゥラドーレス(戸崎圭太)が新たに消える。

ドゥラドーレスは安定感のある戦歴だが、これまで間隔を十分にとりながら使われてきた馬で今回はキャリア最短の中6週となる。その影響はやや気になる。

【今年の該当馬】
・アーバンシック
・(アラタ)
・(サフィラ)
・(ディマイザキッド)
・ドゥラドーレス
・(ニシノレヴナント)

『非社台ノーザン系生産馬』×『前走馬体重496kg以下』★4.2%★

ここで満を持して(?)生産者ネタを。金鯱賞では「社台ノーザン系」(※社台F、ノーザンF、追分F、社台コーポレーション白老F)の生産馬が【6-5-7-47】複勝率27.7%で、非社台ノーザン系【3-4-2-34】同20.9%は大きな差でないにせよ劣勢だ。

その「非社台ノーザン系」が好走した例のほとんどは前走時点で498kg以上あった大型馬。同496kg以下なら【0-1-0-23】同4.2%で、三冠牝馬デアリングタクトの2着があるだけだった。

タイヘイ牧場が誇る名繁殖ベアフットレディの仔、セキトバイーストとジョバンニの姉弟が仲良く消去となった。セキトバイーストは牡馬相手の重賞実績がまだなく、ジョバンニはこのところスタートの遅さや折り合いの難しさが目立ち始めている。

【今年の該当馬】
・ジョバンニ
・セキトバイースト
・(ディマイザキッド)
・(ニシノレヴナント)

『前走初角9番手以下』×『7番人気以下』★0.0%★

この時点で残るは3頭。最後は当日の人気順が絡むデータを紹介して仕上げとする。掛け合わせるのは前走時の初角位置。3月になってからは(基本的に)開幕週で行われることもあり、前残り決着が多い。

これに連動して、前走で初角9番手以下だった差し追い込み型は【4-0-3-33】複勝率17.5%とやや不振だ。勝った4頭はいずれも1番人気で妙味はほぼなく、7番人気以下なら【0-0-0-25】と全て4着以下に沈んでいた。

残った3頭のうち、前走で初角9番手以下だったのはキングズパレスだけ。昨年3着の実績はあるが、各所想定オッズを見ても7番人気以下(=消去)となる可能性が高そうだ。

【今年の該当候補】
・キングズパレス

5つのデータを終えて、確実に残るのはクイーンズウォークとヴィレム。キングズパレスは人気次第だが、おそらく2頭になるだろう。

昨年覇者クイーンズウォークは中京芝2000mのGⅡで2戦2勝。前走の天皇賞(秋)は相手も強い中で0.4秒差と善戦していた。ヴィレムはこのレースと相性がいい白富士Sからの参戦。走破時計1:57.1も優秀で、相手強化でも侮れない。

残るのが2頭なら馬券は馬連&ワイド。もしキングズパレスが残った場合は3頭の馬連ボックスとする。

《ライタープロフィール》
久保田大五郎
競馬歴14年目のアラサーおじさん。データを駆使した予想でロマン馬券を狙う。趣味は料理とプロ野球観戦。大のベイスターズファン。

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