【弥生賞】複勝率80%の朝日杯FSからアドマイヤクワッズが出走 東スポ杯上位組も要注目
三木俊幸

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
参考レース振り返り
3月8日(日)、中山競馬場では弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ・芝2000m)が行われる。3歳牡馬クラシック初戦の皐月賞と同じ条件で行われるトライアルレースに12頭が登録。過去10年のデータとともに、出走を予定している馬たちの主な参考レースを振り返る。
なお、データランクは好走率や勝利数をもとに、レースレベルはレーティングや出走馬の成績などを考慮してランク付けしている。
朝日杯FS【データ:A レースレベル:A】
過去10年の成績【1-2-1-1】勝率20.0%、連対率60.0%、複勝率80.0%
・2018年ダノンプレミアムが勝利
【2025年レース回顧】
スタート後、じわっと先手を奪ったダイヤモンドノットが12.4-10.8-11.4-11.7というラップを刻んで800m通過は46.3だった。直線に向いて残り200mを切ったところではそのまま押し切り濃厚かと思われたが、ラストは11.2-12.2と失速。中団追走からロスなく立ち回ったカヴァレリッツォがゴール前で差し切って勝利した。朝から雨が降り続いた影響で重馬場ながら、勝ちタイムは1:33.2での決着となった。
新馬、デイリー杯2歳Sと連勝で挑んだアドマイヤクワッズは後ろから4頭目を追走。直線は前に迫ったものの勝負所で大外を回すロスもあり、勝ち馬から0.3秒差の3着という結果だった。
今回は初の2000m戦となるが、勝負所で鞍上が促しながらポジションを押し上げていくという反応を見る限り、距離延長はプラスに働きそうだ。
東京スポーツ杯2歳S【データ:B レースレベル:B】
過去10年の成績【0-1-0-1】勝率0.0%、連対率50.0%、複勝率50.0%
・2018年ワグネリアンが2着
【2025年レース回顧】
12頭立てで行われたレースは好スタートからテルヒコウが逃げ、2番手にチュウワカーネギーが続く隊列で1000m通過は1:01.0(12.6-11.1-12.2-12.6-12.5)のスローペース。レースの上がり3Fが33.5(11.0-11.2-11.3)という瞬発力が求められる展開となった。
序盤は7番手というポジションも、中盤のラップが緩んだところで4番手まで押し上げていたパントルナイーフが直線外から伸び、さらに外から迫ったゾロアストロの追い上げをアタマ差封じて勝ちタイム1:46.0で重賞初制覇を飾った。
2着に負かしたゾロアストロはその後きさらぎ賞を優勝、5着のラストスマイルもセントポーリア賞を快勝しているように、レースレベルも高かったなかでの勝利。道中、自分からポジションを上げていく自在性もあり、中山コースの実績もある。賞金は確保できており、目標はこの先であるのは間違いないが、引き続き上位争いが期待できる。
3着ライヒスアドラーは道中5番手のインを追走。1000mを過ぎて後続馬が押し上げたタイミングでややポジションを下げたが、直線は最内から上がり32.9の末脚で伸び、勝ち馬から0.2秒差まで迫った内容からも能力の高さは示した。
逃げたテルヒコウは上位3頭が上がり32秒台という瞬発力勝負の展開では分が悪かった。それでも勝ち馬から0.4秒差の4着と健闘。中山コースに替わるのはプラス材料で、今回も侮れない一頭だ。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
京成杯【データ:C レースレベル:C】
過去10年の成績【0-0-0-6】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%
【2026年レース回顧】
ハナを切ったジーネキングのすぐ外に1番人気ソラネルマンがつけるという展開で、1000m通過は59.9。後ろから5番手となる11番手のインコースを追走していたグリーンエナジーは直線で外に持ち出されると、レース上がり34.7(11.7-11.3-11.7)のところ、唯一の上がり33秒台となる33.8の末脚を繰り出して豪快に差し切り。勝ちタイムは1:59.3で、クラシック戦線でも期待が持てる好内容の勝利と言っていいだろう。
2、3着に先行馬が残るなか、4着に入ったのがタイダルロック。道中は11番手を追走、ロスなく立ち回った勝ち馬に対し、勝負所で外を回して直線は馬群を捌いての競馬となった。勝ち馬とは0.3秒差ながら、3着からは0.1秒差という内容で、坂を上り切ったところから一気に差を詰めた。持久力が求められる展開になってほしいタイプで、今回も京成杯のようにうまく展開が向くかがカギとなる。
ステラスペースは道中4番手の内を追走。14番人気ながら先行してロスなく運んで5着という結果なら、力は出し切ったと言えるだろう。
アメテュストスは勝ち馬の1列前となる9番手を追走。こちらもロスなく立ち回ったものの、ゴール前は周りと同じ脚色で8着という結果だった。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
《関連記事》
・【弥生賞】過去10年のレースデータ
・【弥生賞】アドマイヤクワッズ中心も混戦模様 京成杯組タイダルロック、ステラスペースは要警戒
・【弥生賞】ドウデュースとアスクビクターモアが激突 クラシックホース2頭を輩出した2022年をプレイバック
