【中山記念】「GⅠ馬は9年未勝利」の不穏データ 狙いは“リピーター”、エコロヴァルツを本命視
逆瀬川龍之介

ⒸSPAIA
意外にも波乱あり
中山記念は国内外の春のビッグレースにつながる重要な一戦だ。ただ、実績上位の馬が順当に走っているかというか、決してそんなことはない。
直近10年の3連単の配当を見ると、4桁配当が僅か2回しかないのに対し、6桁配当は3回。意外にも!?波乱傾向と言えるだろう。それでは近年顕著な「2つの傾向」を紹介した上で、今年の注目馬を挙げたい。
■2017年以降、GⅠ馬の勝ち星はゼロ
ハッキリとした理由は定かではないが、近年はGI馬が不振だ。直近の勝ち馬は16年のドゥラメンテ。17年以降は延べ22頭が出走し、18年のアエロリット、19年と20年のラッキーライラックの2着が最高着順となっている。
今年は24年のオークスと秋華賞を制したチェルヴィニア、シャンパンカラーが参戦予定。確かに実績上位だが、近走でやや精彩を欠いている。買っても押さえまでとしたい。
■中山巧者、特にリピーターが好走
(2012年以降、6頭が複数回で3着以内)
主場4場の中では最も小回りの中山芝1800mが舞台とあって、舞台巧者の活躍が目立つ。
人気薄での激走馬を少しピックアップすると、17年2着のサクラアンプルール(8番人気)は中山芝で【3-0-1-0】の勝率75%、複勝率100%。同年3着のロゴタイプ(7番人気)は言わずと知れた皐月賞馬。また、23年2着のラーグルフ(8番人気)は前走で中山金杯を制していた。大舞台での実績は気にしなくていいが、中山芝の成績は必ずチェックしたい。
中山巧者の中でも、とりわけ中山記念で好走実績のある馬は絶対に押さえておこう。古くはバランスオブゲームが03年2着→05年1着→06年1着、カンパニーが05年2着→08年1着→09年1着と、それぞれ3年に渡って馬券に絡んだ。
近年に限ってもウインブライトが連覇、ヒシイグアスが隔年で優勝を達成。達成している。さらには勝ち馬以外でもリピーターの活躍は枚挙にいとまがない。人気薄の活躍が目立つのも、穴党には嬉しいポイントだ。
<2012年以降、中山記念での複数好走馬>
・シルポート
12年2着(7番人気)→13年3着(8番人気)
・ロゴタイプ
14年3着(3番人気)→15年2着(2番人気)→17年3着(7番人気)
・ウインブライト
18年1着(2番人気)→19年1着(5番人気)
・ラッキーライラック
19年2着(6番人気)→20年2着(2番人気)
・ヒシイグアス
21年1着(1番人気)→23年1着(5番人気)
・ドーブネ
23年3着(7番人気)→24年2着(10番人気)
前年2着の舞台巧者を本命視
本命は迷うことなくエコロヴァルツだ。昨年の中山記念2着馬で、24年には同じく中山芝1800mのディセンバーSを制した実績もある。今回は福島記念で2着となって以来、約3カ月ぶりの実戦となるが、ポン駆けするタイプなので不安なし。得意の舞台で悲願の重賞初制覇を期待したい。対抗以下も中山巧者から選ぼう。中山で重賞2勝のレーベンスティール、中山金杯を制したカラマティアノスの2頭を厚めに。昨年の中山金杯2着のマイネルモーント、実績上位のセイウンハーデスとマジックサンズも押さえる。前章で触れたチェルヴィニアは思い切って消しとしたい。
《ライタープロフィール》
逆瀬川龍之介
国内の主要セール、GIのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。
《関連記事》
・【中山記念】重賞4勝レーベンスティール、二冠牝馬チェルヴィニアは消し ハイブリッド式消去法
・【中山記念】過去10年のレースデータ
・【中山記念】複勝率41.7%「前走中山金杯組」に注目 連勝狙うカラマティアノスに好材料
