【AJCC】先行馬が過去10年で8勝、複勝率も38.2% 東大HCの本命はジョバンニ
東大ホースメンクラブ

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昨年の1、3着馬は有馬記念でも好走
中山競馬場でGⅡ・アメリカジョッキークラブカップが行われる。4歳馬ショウヘイとジョバンニ、久しぶりのレースとなるファウストラーゼンのほか、昨年2着のマテンロウレオや重賞3連続2着のドゥラドーレスなど16頭が出走予定。GⅠ馬こそいないが、骨太のメンバーが揃った。
昨年の1着ダノンデサイル、3着コスモキュランダは有馬記念でも馬券圏内に入った。今年はどの馬が制し、中長距離戦線に名乗りを上げるのか。過去10年のデータから検討する。
4角までには先行集団にとりつきたい

<AJCC 条件別データ>
先行【8-3-2-21】勝率23.5%/連対率32.4%/複勝率38.2%
→5番人気以内【6-3-2-6】勝率35.3%/連対率52.9%/複勝率64.7%
同年か前年に重賞で先行して3着以内
【6-5-2-19】勝率18.8%/連対率34.4%/複勝率40.6%
前年の日本ダービー9着以内【2-1-1-2】勝率33.3%/連対率50.0%/複勝率66.7%
AJCCは直線の短い中山ということもあり、如実に前有利の傾向がある。逃げ【0-0-1-11】は厳しいものの、先行が【8-3-2-21】で勝ち馬の大半を占める。差しは【2-6-5-47】で複勝率21.7%、追込は【0-0-0-33】で全滅だった。4角位置で見ると10番手以下が【0-1-0-45】。4角時点では前方にいる必要がある。また、5番人気以内なら【6-3-2-6】複勝率64.7%、差し【2-4-3-18】同33.3%で2倍近い差がつく。
ただし前走脚質を見ると、先行【6-4-2-32】複勝率27.3%、差し【1-5-6-38】同24.0%と差が縮まる。今年も前走1800m組から3600m組まで幅広い出走馬が集まった。前走の位置取りにとらわれず、この2200m戦で先行できるかを見極めたい。
距離短縮組は前走GⅠを除くと【1-0-1-22】と大苦戦している。アルゼンチン共和国杯を差して3着だったディマイザキッドは割引対象だ。一方で、距離延長馬は前走差し、追込から9度の好走例があり、「5番人気以内の前走差し」は【0-1-4-4】の好成績。今回はマテンロウレオが該当しそうだ。
重賞実績に着目すると、同年か前年に(JRAの)重賞で3着以内がある馬は【8-9-5-45】複勝率32.8%。その3着以内だった重賞が2200m未満なら【5-8-4-27】同38.6%、さらに5番人気以内で【5-6-4-11】同57.7%、複勝回収率127%だ。1800mのエプソムC、2000mの七夕賞で馬券に絡んだドゥラドーレスに期待が高まる。
また、同年か前年に重賞で先行して3着以内があれば【6-5-2-19】の複勝率4割超で、こちらも5番人気以内に限れば【5-5-2-11】と過半数が馬券に絡んでいた。
最後に4歳馬の取捨について。全体成績が【3-4-3-14】複勝率41.7%で、特に3番人気以内なら【3-4-2-6】同60.0%となる。前走菊花賞は【1-3-0-7】で、21年ヴェルトライゼンデが前走7着からこのレース2着、18年ミッキースワローは菊花賞6着から2着と巻き返した。
前年の皐月賞9着以内馬は【1-1-2-3】、ダービー9着以内【2-1-1-2】(どちらかを満たした馬【2-1-2-5】)と、クラシックである程度の着順があれば戦えている。ショウヘイ、ジョバンニはともに菊花賞では大敗したが、重い印を打つ必要がある。
GⅠ実績ある舞台で
◎ジョバンニ
デビューから皐月賞までは(のちの)GⅠ連対馬にしか先着を許さず。特に皐月賞は上位3頭がミュージアムマイル(有馬記念1着)、クロワデュノール(日本ダービー1着)、マスカレードボール(天皇賞(秋)1着)と素晴らしいメンバーだった。その中の4着は十分誇れる。
切れる脚があるわけではなく、先行して粘りこんだ方がいいタイプ。ダービーや菊花賞は位置を取れなかったのが敗因だろう。中山は前述の皐月賞に加え、ホープフルS2着もある。巻き返し可能だ。
◯ドゥラドーレス
半妹に有馬記念勝ち馬レガレイラがいる血統。重賞で3連続2着となっており、どれも内容がいい。エプソムC、七夕賞は上がり最速。前走は勝ち馬レガレイラがエリザベス女王杯1着、有馬記念4着の強敵で、3着以下には0秒3差をつけた。
今年で7歳となるが衰えはない。AJCC自体、高齢馬が活躍しているレースであり、7歳以上でも5番人気以内だと【1-2-1-4】複勝回収率101%。今回も好走してくれるだろう。
▲マテンロウレオ
昨年の同レースでは6番人気2着に好走。先行してダービー馬・ダノンデサイルに0秒1差まで粘った。その後2戦は振るわなかったものの、前走で3着に再び好走。ミドルペースの1800mを使ったことで、今回ポジションが取れそうな点も嬉しい。鞍上の横山典弘騎手は過去10年で当レース【1-2-0-3】、馬券圏外3回のうち2回は4着だった。要警戒だ。
以下、ショウヘイ、マイネルエンペラーまで印を回す。馬券は◎-◯ワイド、◎-◯-3頭の3連複で勝負する。
▽AJCC予想▽
◎ジョバンニ
◯ドゥラドーレス
▲マテンロウレオ
△ショウヘイ
×マイネルエンペラー
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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