【プロキオンS】前走完勝で復調気配 ブライアンセンスの持続性能に注目
貴シンジ

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3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は1月25日(日)に京都競馬場で行われるプロキオンステークスについて、下記3つのファクターを組み合わせるコンプレックスアナライズで分析を行っていく。
・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」
・目には見えない上積みを探る「前走の内容」
・適性と素質を知るための「血統評価」
特別登録のあった22頭を検討対象とし、重要データは過去10年のレースデータを使用する。
重要データ:前走3着以内の馬に注目

プロキオンステークスといえば、2012年から夏の中京ダート1400mをメインに施行されてきたダートの短距離重賞であるが、昨年から時期が1月に移り、ダート1800mのGⅡへと条件が変わった。
過去10年のレースデータには今回とは異なる1400m戦のものに加え、小倉や阪神開催時のものも混じっており、データを扱う上では注意が必要となる。
そこで今回注目したいのが、前走着順別成績だ。強豪が集うダート重賞だけあって、勢いや直近の充実度がとくに重要。前走1着馬は【5-2-4-22】勝率15.2%、複勝率33.3%で単勝回収率92%、複勝回収率65%を誇る。
以下、前走2着馬も【2-0-1-14】単勝回収率60%、複勝回収率71%で、前走3着馬は【2-1-1-11】単勝回収率120%、複勝回収率63%と勝ち馬を複数頭出している。一方、4着以下だった馬は【1-7-4-76】勝率1.1%で単勝回収率22%止まりとなっている。
データからもわかる通り、前走3着以内馬が9勝。4着以下も複勝率13.6%で複勝回収率94%と奮闘はしていて、紐穴では負けてきた組も注意したいところだが、今回は1着を狙うという観点から前走3着以内の好走馬、特に勝率15.2%の前走1着馬に注目する。
【前走1着だった出走予定馬】
・ジェイパームス
・ドラゴンブースト(※前走芝)
・トリポリタニア
・ハナウマビーチ
・ブライアンセンス
・ルシュヴァルドール
前走の内容:ブライアンセンスの師走S
ブライアンセンスの前走は師走ステークス(L)1着。この日の中山ダートは稍重のコンディションだったが、そこまで時計は速くなく、標準的な馬場状態だった。
前半4F50秒0、後半4F49秒6で後傾0.4秒のミドルペース。勝ち時計は1分51秒7。シンプルに経済コースを通った馬が有利なレースで、2~4着馬が差し馬だったことからもわかる通り、前後の位置取りによる有利不利はない。
ブライアンセンスはスタートを五分に決め、7枠14番から外目3番手のポジションを確保。1~2コーナーだけでなく、3~4コーナーも終始外々を回った分の距離ロスは大きかったが、長く良い脚を使って上がり最速37秒3をマーク。2着馬に1秒0差をつける完勝だった。
メンバーレベルはそこまで高くなかったが、それでもトップハンデタイの58.5kgを背負っての完勝は価値がある。昨年は3月にマーチSで重賞初制覇を達成しながらそれ以降は調子を落としていたが、復調の兆しが見えた。
血統解説:ブライアンセンス

・ブライアンセンス
日本での牝祖は祖母オリジナルスピン。競走馬としてはあまり実績を残すことができなかったが、繁殖としては重賞6勝のインカンテーションをはじめ、JRAで複数回勝利を挙げた馬を5頭も輩出している。
ブライアンセンスの母ヒラボクビジン(父ブライアンズタイム)も、現役時はダート中距離を中心に4勝を挙げた。母系のMachiavellianが良い仕事をしていて、長く良い脚を使えるのが特徴だ。
そして本馬の父はホッコータルマエ。ホッコータルマエ×ブライアンズタイムという組み合わせだけに、ダート中距離が主戦場になるのは必然といえる。父と牝系の特徴から、先行して良い脚を使えるタイプに出た。
持続性能が問われやすい京都のダートは合っていて、美浦所属馬ながら京都ダート1800mは過去に3勝を挙げるなど得意の舞台だ。距離的にも1800~2000mがベストで、今回は期待したい。
Cアナライズではブライアンセンスを推奨
今回のCアナライズでは、ブライアンセンスを推奨する。
昨年マーチSを勝利した際は飛躍の一年になるかと思われたが、そこから重賞では大負けはしないものの好走することもできないというスランプに陥っていた。理由は明白で、先行して持続性能を活かすタイプがなかなか先行できなかったことに尽きる。
今回は坂井瑠星騎手との初コンビが予定されているが、先行するのが得意な同騎手なら更に期待は高まる。GⅠを目指すうえで賞金加算は必須で、ここはしっかりと仕上げた状態で出てくるだろう。
《ライタープロフィール》
貴シンジ
競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
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