【阪神JF】2戦2勝マーゴットラヴミー、重賞2着馬スターアニスは消し ハイブリッド式消去法
久保田大五郎

ⒸSPAIA
5つのデータから絞れた馬は?
今週は2歳牝馬のGⅠ・阪神ジュベナイルフィリーズが行われる。いつも通り過去10年のデータを用いて、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を消していく。
フルゲート18頭に対し、今年は大挙26頭が登録してきた。もし回避する馬がいなければ収得賞金400万円組が「15分の7抽選」となる。今回はその抽選対象を含めた全26頭を対象とする。
『前走2着以下』×『OP、重賞で連対歴なし』★0.0%★
まずはいつも通り、前走着順をキーとして絞り込みを開始する。前走2着以下だった馬は【3-2-6-74】複勝率12.9%と一定数好走しているが、馬券に絡んだ11頭はいずれもOP勝ちor重賞連対の実績を有していた。
前走負けており、それ以前にもOPクラスでの連対歴がない馬は【0-0-0-28】。これを最初のデータとして採用する。
手始めに以下の7頭が消去となった。白毛馬マルガは回避してつわぶき賞に回る可能性が高いようだが、仮に出走してきても消しとなる。
【今年の該当馬】
・スウィートハピネス
・タイセイフレッサ
・バースデイフライト
・マルガ
・メイプルハッピー
・レディーゴール
・ローズカリス
『前走上がり2位以下』×『前走7番人気以下』★0.0%★
今度は前走の上がり順位に注目。前走で上がり2位以下(※前走海外のメイデイレディは除く)だった馬は【5-4-8-102】複勝率14.3%で、あまりよくないが、これ単体で消しと判断するほどでもない。
しかし、このうち前走7番人気以下だった馬は【0-0-0-23】と全滅している。極力、前走の時点でも上位人気に推されていた馬を優先したいレースだ。
ファンタジーS2着のショウナンカリス、アルテミスS2着のミツカネベネラら5頭が新たに消去された。今年はファンタジーS、アルテミスSの勝ち馬が不在のため相対的に注目されそうだが、バッサリ消してしまう。
【今年の該当馬】
・アンヘリータス
・ショウナンカリス
・スタニングレディ
・(バースデイフライト)
・ミツカネベネラ
・ラスティングスノー
『距離延長』×『前走ファンタジーS、京王杯2歳S以外』★0.0%★
続いては前走距離別成績。阪神JFでは距離延長組が苦戦傾向にあり、過去10年で【2-1-4-71】複勝率9.0%だ。なお3着内馬の内訳はファンタジーS組4頭、京王杯2歳S組3頭で、それ以外のローテだと【0-0-0-39】と出番がない。
既に消去済みの馬に加え、5頭が脱落した。スターアニスは良くも悪くも前例がない「中京2歳S」からの参戦。母が1200m重賞勝ち馬エピセアロームであり、距離が延びていい印象はない。
【今年の該当馬】
・イヌボウノウタゴエ
・コスモレッド
・スターアニス
・(タイセイフレッサ)
・ノアールビーナス
・フロムレイブン
・(ラスティングスノー)
・(ローズカリス)
『非・社台ノーザン系生産馬』×『前走馬体重439kg以下』★0.0%★
ここで恒例の生産者データを使用する。このレースも「社台ノーザン系」(※社台F、ノーザンF、追分F、社台コーポレーション白老Fとする)の生産馬がめっぽう強く、9勝2着7回を占めている。逆に「非・社台ノーザン系」は【1-3-7-92】複勝率10.7%と劣勢だ。
特に、前走時点で馬体重439kg以下と馬格がなかった馬は【0-0-0-35】。非社台系の馬は最低限のサイズがある馬だけを選びたい。
1戦1勝ホワイトオーキッド、白菊賞を3馬身差で逃げ切ったマーゴットラヴミーが消去となった。マーゴットラヴミーは中1週での参戦。430kg台の小柄な馬体にこの強行軍は厳しいのではないか。
【今年の該当馬】
・(アンヘリータス)
・(ノアールビーナス)
・ホワイトオーキッド
・マーゴットラヴミー
・(ローズカリス)
『中3週以下』×『単勝6番人気以下』★0.0%★
4つのデータを終えた時点で残るは7頭。対象馬が多くてどうなることかと案じていたが、意外にも快調に絞り込めてきた。最後は前走からの間隔と当日の人気を使って仕上げとする。
減点したいのは前走から中3週以下の詰まったローテーションの馬。その成績は【0-2-1-44】複勝率6.4%と、この時点でかなり分が悪い。
阪神JFで5番人気以内になれば【0-2-1-4】とそれなりに走るが、6番人気以下だと【0-0-0-40】。馬券圏内はおろか、5着以内になった馬すらいなかった。
残った7頭のうち、中3週以下なのは下記の2頭。ダート勝ち上がりのウィングブルーは人気薄濃厚で消去の可能性が高い。ヒズマスターピースは少し微妙なラインだが、おそらくこちらも消去(6番人気以下)となりそうだ。
【今年の該当馬】
・ウィングブルー
・ヒズマスターピース
5つのデータを終えて、確実に残るのはアランカール、アルバンヌ、ギャラボーグ、サンブライト、タイセイボーグの5頭となった。といってもギャラボーグとサンブライトの2頭はまず抽選を突破する必要がある。
中心はやはりアランカール。福島でのデビュー戦を4馬身差、続く野路菊Sを3馬身半差でそれぞれ完勝してきた。既に阪神マイルの高速決着をクリアしており、今回もこれといった不安要素がない。馬券はこのアランカールを軸に、残った馬への馬連流しとする。
《ライタープロフィール》
久保田大五郎
競馬歴14年目のアラサーおじさん。データを駆使した予想でロマン馬券を狙う。趣味は料理とプロ野球観戦。大のベイスターズファン。
《関連記事》
・【阪神JF】過去10年のレースデータ
・【阪神JF】「アルテミスS連対組」は近10年5勝 “混戦向き”ミツカネベネラに好機到来
・【阪神JF】近10年10勝“キャリア2、3戦組”が中心 前走好内容の超良血アランカールを推奨
