イクイノックスが得票率90.5%で殿堂入り JRAが2025年度の顕彰馬を発表
SPAIA編集部

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木村師「彼が日本の競馬史に確かな足跡を残すことが出来た証」
日本中央競馬会(JRA)は16日、2025年度の顕彰馬としてイクイノックスが選定されたと発表した。
イクイノックスは2019年産のキタサンブラック産駒で、日本と海外合わせて通算10戦8勝を記録。天皇賞(秋)を2勝したほか、有馬記念、ドバイシーマクラシック、宝塚記念、ジャパンカップと国内外で6つのGⅠ勝利を手にした。
顕彰馬の選定対象は中央競馬の競走馬登録を受けていた馬で、2004年4月1日から2024年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬。選定基準は下記の3つ。
(1)競走成績が特に優秀であると認められる馬
(2)競走成績が優秀であって、種牡馬又は繁殖牝馬としてその産駒の競走成績が特に優秀であると認められる馬
(3)その他、中央競馬の発展に特に貢献があったと認められる馬
このなかで投票者数の4分の3以上の票を得た馬が顕彰馬として選定される。今年は記者158名(1人あたり最大4頭まで投票可能)の投票で119票以上が必要となったなか、イクイノックスは得票率90.5%にあたる143票を獲得。晴れて殿堂入りを果たした。関係者の喜びの声は下記の通り。
・米本昌史(有限会社シルクレーシング代表)
この度は名誉ある顕彰馬に選定いただき大変光栄に存じます。
2年余りの競走生活でありましたが、その圧倒的なパフォーマンスで数々の記録を打ち立てるだけでなく、2023年のロンジン・ワールドベストレースホースにも選ばれ、日本競馬が世界に誇れるレベルに達していることを、自らの走りで証明してくれました。
木村哲也厩舎の皆様、ルメール騎手をはじめイクイノックスに携わっていただいた全ての関係者に感謝申し上げるとともに、出資会員の皆様はもちろん、温かい声援を送っていただいたファンの皆様と喜びを分かち合いたいと思います。
2年後には父イクイノックスという本馬の産駒が競馬場のターフにデビューすることと思いますので、引き続きご声援いただければ幸いです。
・木村哲也調教師
この度は多くの方々の支持をいただき顕彰馬選定していただきましたこと厩舎関係者代表して御礼申し上げます。
イクイノックスが引退レースとなったジャパンカップを制覇したことが、まだ記憶に新しいこのタイミングで選定いただきましたことは、彼が日本の競馬史に確かな足跡を残すことが出来た証であると思っております。
今後はイクイノックスを管理させていただく中で得られた経験を、その子供たちをはじめとする次世代の若駒たちに注ぎ、多くのファンの皆様に、なお一層喜んでいただくべく尽力して参る所存です。引き続きファンの皆様のご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
その他、今年の投票結果はJRA公式サイト(https://www.jra.go.jp/news/202506/061602.html)に掲載されている資料から確認できる。
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