【根岸S】ダ1400mで見せた実力を信頼　東大HCの本命はフリームファクシ

2025/02/01 17:00

東大ホースメンクラブ

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この記事のレース

根岸ステークス

GⅢ

2月2日(日)　東京11R

短距離とマイルから強豪が集結

今週日曜日は東京競馬場で根岸ステークス（GⅢ）が行われる。ダートに転向して3戦2勝のフリームファクシや地方、海外を転戦してきたドンフランキー、JBCスプリントを勝利したタガノビューティーなどが参戦。骨太のメンバーが集まり、フルゲートとなった。

1400mという距離設定のため、短距離路線とマイル路線が激突するレースとなる。近年海外進出が目覚ましいダート界に新たなスター誕生となるか。今回も過去10年データから検討する。

1番人気の先行馬と追込勢が中心

1400mという短距離戦ながら後方脚質有利な本レース。追込が【2-3-4-40】複勝率18.4%で、先行【1-4-1-31】同16.2%よりも複勝率が高い。単純計算で1年に1頭は4角10番手以下の馬が馬券に絡んでいる計算だ。

昨年はスローペースで後方勢が撃沈したが、今回は逃げ馬のドンフランキーが出走予定。昨年のフェブラリーSでもハイペースを作った同馬が逃げれば、例年通り後方勢の台頭があると考える。

根岸Sの前走脚質別成績,ⒸSPAIA

＜根岸S　前走脚質別成績＞
逃げ【0-1-0-12】勝率0.0%/連対率7.7%/複勝率7.7%
先行【5-3-0-33】勝率12.2%/連対率19.5%/複勝率19.5%
差し【2-3-6-46】勝率3.5%/連対率8.8%/複勝率19.3%
追込【3-2-4-30】勝率7.7%/連対率12.8%/複勝率23.1%
※マクリ【0-1-0-1】

前走脚質別成績を詳しく見てみよう。前走先行馬が意外にも5勝を挙げているが、これは1番人気【4-1-0-0】と単純に強い馬が結果を残しているだけ。

2～5番人気【0-2-0-9】であり、その他の上位人気馬は苦戦している。1番人気が予想されるフリームファクシには追い風のデータだが、それ以外の先行馬は大きく評価を落としていいだろう。

前走先行馬の好走例で最も単勝オッズが高かったのは、22年1着テイエムサウスダンの11.5倍。これが一つの目安となりそうだ。

前走差し追込は5番人気以内が【4-2-7-17】で複勝率4割台と人気馬が着実に結果を残している。人気を重視しつつ末脚のある馬を探したい。

また「前走追込で4着以内」が【2-1-4-10】複勝率41.2%、さらに5番人気以内だと【2-0-3-3】複勝率62.5%。アルファマムが昨年のリベンジが果たす可能性はある。

フェブラリーSに向けて負けられない

◎フリームファクシ
初ダートだったコールドムーンSが衝撃の内容。59kgを背負いながら、2着に0秒7、3着以下には1秒以上の差をつけて圧勝した。

2、3着は4角2桁順位から追い込んできた馬であり、先行した馬の中では群を抜いていた。前走のすばるSも素晴らしく、2走前の敗戦は距離か右回りが原因と考えられる。

前述の通り、根岸Sは差し競馬の中でも人気の先行馬は崩れていない。フェブラリーSに向けて優先出走権獲得、もしくは賞金加算をしておきたい状況。ここは決めてくれる。

◯サンライズフレイム
キャリア10戦【6-1-3-0】、複勝率100%という安定感を誇る。昨年の同レースはスローペースを6番手から上手く運んで3着に入った。近走は位置取りが後ろになりながらも結果を残し、栗東Sではアルファマムに先着した。

前走も上がり最速タイで3着、勝ったのはエンペラーワケアで相手が悪かった。差しが届く可能性が高い今年は昨年からの着順アップは堅い。

▲クロジシジョー
1年前の千葉Sから勝ち星から遠ざかっているが、場所を選ばず掲示板は確保している。クラスターCではドンフランキーに0秒1差まで迫り、カペラSも直線がもう少し長かったら、と思わせる内容だった。

実力は確かも勝ち切るには展開利を必要とする馬。今回は脚質的にピッタリだ。また前走カペラS2着以内は【2-1-0-2】とローテ面の好データもある。上手く運べれば1着まである。

以下タガノビューティー、アルファマムまで印を回す。馬券は◎軸の馬連とする。

▽根岸S予想▽
◎フリームファクシ
◯サンライズフレイム
▲クロジシジョー
△タガノビューティー
×アルファマム

《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。