【AI予想回顧】皐月賞は福永祐一騎手騎乗のジオグリフが優勝 KAIBA本命馬の結果は

SPAIA編集部

2022年皐月賞優勝のジオグリフ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ロスなく立ち回るも4着

先週末はクラシック・皐月賞(GⅠ・芝2000m)、アーリントンC(GⅢ・芝1600m)、アンタレスS(GⅢ・ダート1800m)と3重賞が行われた。AI予想エンジンKAIBAの本命馬は結果を残すことができたのか、振り返っていく。

皐月賞でAIが本命に推奨したのはダノンベルーガ。過去10年で5勝の「前走共同通信杯」、6勝の「前走0.1〜0.2秒差勝ち」などの、好データに期待した。

川田将雅騎手はスタートを決めると好位5番手からレースを進める。逃げると思われていたデシエルトがスタートで躓き2番手、ハナを切ったのはアスクビクターモアで前半1000mを1:00.2で通過していく。

そのままロスなく内で脚をため、最内の馬場が悪い直線では内から4頭目あたりに持ち出し伸びたが、惜しくも馬券圏内には届かず4着、勝ちタイムは1:59.7だった。

それでも初の右回り、外が伸びる馬場での1枠1番を考慮すると、よく健闘しており日本ダービーが楽しみになる内容だったと言える。

2022年皐月賞4着ダノンベルーガ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


勝利したのは、道中ダノンベルーガのすぐ外を追走していたジオグリフ。4角大外を回し、ゴール前は先に抜け出したイクイノックスを捉えた。雨上がりの良馬場も味方し、外を回すという福永祐一騎手の好騎乗が光った。

2022年皐月賞優勝のジオグリフレース後,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


2着のイクイノックスも東京スポーツ杯2歳S以来のレースだったが、一瞬勝つかと思うほど見せ場十分の内容。こちらもより条件が向きそうな日本ダービーが楽しみだ。

今年も「5枠」

NHKマイルCのトライアル、アーリントンCの本命はダノンスコーピオン。4月に行われるようになった過去4年全てで勝ち馬を輩出、ワンツー決着も2回と抜群の相性を誇る「5枠」というデータを信頼した。

ジャスパークローネが12.1-10.6-11.6-12.0(46.3)というペースで逃げる中、ダノンスコーピオンは中団10番手を追走。

直線に向いてから、内回りコースとの合流点付近まで追い出しを待たされる格好になったが、進路が開けるとジワジワと前との差を詰めにかかる。ゴール前は早め先頭に立ったタイセイディバインとの接戦になったが、クビ差捉えて勝利。今年も「5枠」から優勝馬が誕生した。

タイセイディバインは7番人気ながら、前走のファルコンSは2着。3着は京王杯2歳Sの勝ち馬で4番人気だったキングエルメス。この3頭がNHKマイルCへの優先出走権を獲得した。

予想は2、3着の実績馬を無印評価としており、残念ながら的中とはならなかった。

59kgでも力の違いを見せつける

昨年はテーオーケインズが勝利し、最優秀ダートホースへと駆け上がるきっかけとなったアンタレスS。AIは過去10年で勝率100%の「前走OP特別×0.3秒差以上勝ち」、7勝の「前走1番人気」などの好データに該当するバーデンヴァイラーを本命に指名。

近3戦は2番手以内からレースを進めていたバーデンヴァイラーだったが、今回はそう簡単にはいかず4番手から。アナザートゥルースが逃げてペースを作り、先行馬群は一団となっていたため、先行馬にとっては苦しい展開となった。

4角では先頭に並びかけていったバーデンヴァイラーだったが、直線を向いた時点では一杯に。初の重賞挑戦は15着に終わった。

勝利したのはオメガパフューム。昨年の東京大賞典を最後に一旦は引退が発表されたが、撤回し現役続行。それ以来のレースで59kgを背負っての出走だったが、ゴール前では早めに抜け出したグロリアムンディを交わし、力の違いを見せつけた。

2着グロリアムンディは4連勝で挑んだ一戦、敗れたものの重賞戦線でも十分戦えるだけの力は示した。

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