【羽田盃】同コースの「前走雲取賞組」は複勝率50% リアライズグリントがダート三冠初戦の主役へ

2026-04-29 06:00:11菊池敬太
羽田盃の過去10年データ,ⒸSPAIA

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雲取賞出走組が好成績

29日に大井競馬場で羽田盃(ダート1800m・JpnⅠ)が実施される。ダート競走の体系整備により、2024年からJpnIに変更され、JRAも含めた全国のダート三冠の初戦となった。

今年は、京浜盃で重賞初制覇を飾ったロックターミガンを筆頭に、雲取賞を勝利したリアライズグリント、ブルーバードカップを制したフィンガー、スターバーストカップを勝ったサンラザールなど、JRAと地方から実績馬が集結した。まずは予想の前に、JpnⅠ昇格前も含めた過去10年のレース傾向を振り返る。


過去10年の羽田盃,ⒸSPAIA

人気別成績,ⒸSPAIA


まず人気別成績では、1番人気が【6-1-1-2】と勝率、連対率、複勝率全てでリード。2番人気は【0-4-2-4】と勝利こそいないが、連対率は40.0%と信頼度は高い。以下、3番人気が【0-1-1-8】、4番人気は【2-2-2-4】など、連対馬20頭中17頭が5番人気以内。一昨年は1→4→8番人気、昨年は1→4→2番人気での決着だった。


枠番別成績,ⒸSPAIA


枠番は3枠が4連対でトップ、1枠、4枠、5枠、6枠が各3連対で続く。ほか2枠が2連対、7枠と8枠が各1連対となっている。


所属別成績,ⒸSPAIA


地方の所属別成績では、大井と船橋が各6連対でトップ。大井が3勝、船橋が2勝をマークしている。浦和は2勝を含む4連対で、川崎が1連対となっている。またJpn昇格後は、一昨年がJRA馬のワンツー決着で、昨年もJRA所属馬の優勝だった。

前走データでは、勝ち馬全10頭を含む連対馬18頭が5番人気以内。出走頭数別の成績では12頭以下【2-4-5-50】に対し、13頭以上【8-6-5-58】と多頭数戦だった組が優勢となっている。

また、羽田盃と同じ大井1800mの雲取賞に出走した組【4-2-5-23】複勝率32.4%に対して、不出走組は【6-8-5-85】複勝率18.3%。前者の好走率が高くなっている。

連対馬20頭の脚質は【逃げ4 先行10 差し3 追込3】と、数字上は逃げ・先行馬の活躍が目立つ。ただ、大井1800mは外回りで行われるだけに、流れひとつで差し・追い込み馬も届く。


羽田盃の過去10年データ,ⒸSPAIA


リアライズグリントが1冠目を奪取する

◎リアライズグリント
デビューから【2-3-0-0】の安定感を誇り、前走は羽田盃と同じ舞台の雲取賞を優勝。初の地方遠征ながら最後まで抜かせないしぶとさを見せ、地方の砂への高い適性を示した。前走雲取賞組は過去10年で【3-0-2-5】勝率30.0%、複勝率50.0%と好成績を残す点もプラスだ。

母はTCK女王盃勝ち、JBCレディスクラシックで2年連続2着などダートグレードは6連対のマドラスチェック。血統面からも伸びしろは大きく、持ち前の先行力を発揮してビッグタイトルをつかみたい。

◯ロックターミガン
ダート転向後は2戦2勝。前走の京浜盃は2番手から4コーナーで先頭に立ち、悠々と後続を振り切る横綱相撲だった。過去10年、前走京浜盃組は4勝をマークし、Jpn昇格後の直近2年は京浜盃組がいずれも連対している点も好材料。

一方で、前走12頭以下の組が【2-4-5-50】と、多頭数組に比べて結果が出ていない点や、過去10年で1連対にとどまる8枠に入った点は課題。頭数が増えるなかで自分の形に持ち込めるかがポイントとなりそうだ。

▲フィンガー
2走前のブルーバードカップ勝ちを含め、これまで6戦6連対。1700mの京浜盃は2着に敗れたが、羽田盃と同じ距離のダート1800mでは3戦2勝と、100mでも延びるのは好材料。また、前走で1番人気だった馬は【4-2-3-15】連対率25.0%、複勝率37.5%と高い好走率を誇る。

過去10年、7枠からの連対は昨年のナチュラルライズのみだが、ブルーバードカップのように自分のリズムで走れる外めの枠はこの馬にとってプラスに働きそうだ。

ほか、大井のサンラザールはJRAで1勝をマークし、その時の2着馬がフィンガーだったことからもポテンシャルは高い。転入初戦の前走は自らハイラップに持ち込み、後続に4馬身差をつける完勝。南関ダートへの適性を示した。JRA勢が相手でも使った分の上積みが見込め、強気なレース運びができれば上位をにぎわしそうだ。

船橋のアヤサンジョウタロはJBC2歳優駿3着、全日本2歳優駿4着に入った実績の持ち主。転入初戦の雲取賞は6着だったが、コースも2度目なら慣れが見込める。船橋所属馬は過去10年で6連対と好成績でもあり、展開がかみ合えば上位に浮上しても不思議はない。

《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。
近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。

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